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K-POPから学ぶ現代のマーケティング成功哲学

こんばんは!最近人気が加熱しているK-POP、みなさんはお好きですか?
私は実はかなりK-POPを含む韓国のエンタメ好きで、Highlight (元BEAST) というグループのファンです。

今回はそんなK-POPから、現代のマーケティングのヒントを考察していきたいと思います。

今月(2018年5月)、 ついにBTS (防弾少年団) がアメリカでビルボード一位を獲得しました。アメリカの音楽業界で働くアメリカ人の友人曰く、東海岸・西海岸ではK-POPはものすごいパワーがあり、ちなみにBTSのライブは一番安い席で600ドルとのこと…。
日本では気づかれていない間に、世界中のエンタメ業界で韓国勢はものすごいパワーを発揮しています。( 2018/5/18に公開されたばかりの動画の再生回数たるや...5/30日現在、1.1億回です)

彼らが成功しているポイントを以下のキーワードに沿って解説したいと思います。

1. オムニチャンネル
2. シェアされるためのコンテンツ作成
3. コミュニティ構築

1.  オムニチャンネル

オムニチャンネルとはECの業界で使われる単語で、実店舗やオンラインストアをはじめとするあらゆる販売チャネルや流通チャネルを統合することを意味します。
ここで用いている意は少々本来の意味とは異なり、全てがユーザーではなくアーティストに統合される、いわば逆オムニチャンネルとも言えるものかもしれません。

朝鮮半島は2018年現在、70年以上に渡って北と南に分断されています。
それにより当然のことながら、文化やエンタメも南北で分断されています。
現在の大韓民国の国民数は5100万人強。日本の国民数が1億3千万人弱なので、半数以下という事になります。
韓国のアーティストはその5100万人の国民の杯を取り合う結果になってしまうので、はじめから自国内だけでなく海外の展開を計画に含めた上で各国・エリアを徹底的にリサーチし、コンテンツを作成していきます。
音楽だけでなく、映画やドラマも版権の販売を目的とし、同じようにコンテンツ作成をしています。外貨獲得という成果も得られるので、公的資金もエンタメ業界に多く注入されているのも特徴的です。
はじめからあらゆる販売チャンネルや流入チャンネルを 全世界型のオムニチャンネルとして構築しているのです。
また、彼らには避けて通れない問題、兵役が存在しています。
そのため、兵役ギリギリのグループは、各メンバーがドラマ、モデル、バラエティなどソロ活動の拠点を増やし、リスク分散をしていきます。
全世界型のオムニチャンネルと並行し、ミニマムなオムニチャンネル化も構築しているのです。

2. シェアされるためのコンテンツ作成
基本的に韓国のアーティストの音楽はYoutubeで聴き放題。
テレビ出演等も、全て共有サイトにアップされ、コンテンツの保護はあえて行われません。また、韓国のアーティストのライブに韓国で行くと、写真・動画の撮影は全て自由です。アーティスト自身がファンのスマホを使ってセルフィーを撮ってくれることすらあります。ライブの翌日にはSNSを経由し、動画や画像が瞬く間に世界中にシェアされていきます。
instagramもアーティスト自らどんどんコンテンツをアップしていきます。
肖像権などあえて考慮していません。
彼らは初めから、コンテンツをシェアしてもらえるように意図的に設計しているのです。
"江南スタイル" で火がついたPSYも、スタートはYoutubeでした。

3. コミュニティ構築
現代のマーケティングにおいてコミュニティ構築の重要性を何より理解している彼らは、ファンの囲い込みと醸成に全力を尽くします。
K-POPでは東方神起だとカシオペア、BTSだとARMYなど、ファンに名称をつけ、一体感を高めます。最近ではジャニーズなども同じ戦略を始めたようですが、時すでに遅し感がありますね…。
そして、ファンミーティングと称したファンの集いを度々行います。これはファンを集めてやる集会のようなもので、歌も歌ったりしますし握手会等があるものもあります。このファンミーティングは、どんなに有名になっても定期的に行われます。この戦略はAKBの戦略とも似ていますが、ファンとの距離感を縮めるためのものです。
また、K-POPファンの多くは男性アーティスト、女性アーティストに関わらず、女性が多いです。そして、女性は横のつながりをとても大切にします。
そのため、ファン同士がSNSを通じてつながり、손무루(ソンムル、プレゼントの意)というアーティストをモチーフにしたミニギフトを作り、交換し合ったりする習慣もあります。そういった習慣をあえてアーティストがSNS等でシェアしたりもします。
ファン同士が一体感を感じ、コミュニティが促進されるようにはかられているのです。

また、ライブに行くと応援用のペンライトをライブグッズとして販売するのですが、このライトはICチップが入っており、楽曲毎の演出の一部として集中制御されるようになっています。これは最近のライブではよくある演出ですが、ライブの度にリニューアルされるんですよね…頭いいな(笑) デザインもしっかりと凝られています。
ディズニーランドでついつい購入してしまう耳ヘアバンドやライトと同じく、その場の一体化を高めるのに非常に有効なツールであり、大きな収入源になります。
ファンが皆でできるような共通ポーズや掛け声なども、多く用意されています。

最後に、私の好きなHighlightというグループについて。
彼らは最近前事務所から独立し、権利問題で名称を変更したのですが、そもそも前事務所からメンバーのうち数人が取締役を務めており、楽曲はメンバーの一人がほぼ全て作成し版権を有しています。
昨年独立した際に、平均年齢若干28歳のメンバー5人全員が経営権を持つ事になりました。ライブ、物販、楽曲の版権、その全てが彼らの実入りです。
そして来年から順次兵役に行くことを考慮し、今年からソロでの活動領域を広げていっています。

今現在、日本のアーティストでこういった戦略を取れている人たちが、どのくらいいるのでしょうか?

K-POPアーティストのマーケティング戦略こそ今の時代に最も適しており、参考にすべき点が多くあるのではないかと思っています。
と同時に、ディズニーランドに行くような気持ちでイケメンアイドルの応援を純粋に楽しんでいます(笑)

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オオカワマリのnote

UX / UIデザイナー、オオカワマリのnote。 IT&テクノロジー情報やマーケティングに関する話題を更新します。

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UXデザイナーの観点から書く、心理学等を含むマーケティングやコミュニケーションにまつわる記事です。
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